段落パレットでは、[下線設定]でテキストに対してアンダーラインを指定することができます。下線の設定は本来、文字スタイルで行うものですが、ここで指定すると、段落単位でアンダーラインを設定できます。
[下線設定]で指定する主なものは、「線幅」「オフセット」「種類」「カラー」「オーバープリント」です。[下線設定]の[オプション]から[下線]をチェックすると、[線幅]と[オフセット]値が自動で入力されます。このときのデフォルト値は、段落スタイルで指定したフォントサイズによって異なります。それでは、下線設定の線幅はどのようにして決まるのでしょうか。
たとえば、テキストサイズを「100Q」と入力して[下線設定]ウィンドウを開いてみます。そうすると「自動」の設定で
線幅 1.25mm
オフセット 3.725mm
と表示されます。線幅が「100Q=25mm」に対して、「1.25mm」ですので、テキストサイズに対して
0.05%
の下線が設定されていることがわかります。それでは、[オフセット]はどうでしょうか。オフセット値が下線の線幅のセンターとして、テキストの仮想ボディからの数値だとすると、線幅の半分をオフセットすれば、下線の上部が仮想ボディに接することになります。
しかし、実際にはそれ以上の数値が入力され、その状態で下線が仮想ボディに接していることがわかります。ということは、オフセット値は、仮想ボディではなく、フォントのベースラインを基準にしていると考えられます。100Qのテキストのベースラインは仮想ボディの下より
12.5Q×0.25 mm=3.125 mm
上になります。この数値に、[線幅]の半分を加えると、ほぼ、オフセット値になります。つまり、ごくわずか仮想ボディに接するようになっているのです。
[線幅]を大きくすると、その分だけ仮想ボディに食い込んでいきます。ですから、テキストに重ならないようにするには、大きくした分のその半分を、[オフセット]に足します。
[下線設定]では、下線の[カラー]や[線のオーバープリント]、そして実線ではない線を使うときは[間隔のカラー]を指定できます。なお、カラーはスウォッチに登録されているカラーのみが指定できます。
なお、この[下線設定]は、[基本文字形式]の[打ち消し線]のチェックボックスと連動しています。
段落スタイルリファレンスの目次に戻る
|